訪問着は、留袖に次ぐ格の高さを持つ和装で、仮仕立てをして下絵を描き、その下絵に沿って染められた模様の「絵羽模様」が特徴です。未婚・既婚を問わず着用でき、幅広い年齢層に支持されています。特にフォーマルシーンに適しており、訪問着を着ることで洗練された印象を与えることができます。
訪問着が着用されるシーン

- 結婚式や披露宴:新郎新婦の親族や友人として参列する際に最適。
- 七五三や入学式、卒業式:家族としての品格を感じさせる装い。
- お茶会や同窓会・パーティー:和の美を引き立てるフォーマルな場面。
訪問着の特徴

訪問着の最大の特徴は「絵羽模様」です。この模様は、仕立てる前の反物の段階で模様が繋がるように染められており、仕上がりが非常に美しく、豪華な印象を与えます。また、訪問着は袖丈や柄の位置がバランスよく設計されており、誰が着ても優雅なシルエットを作り出すことができます。
訪問着を選ぶ際には、TPO(Time, Place, Occasion)を意識することが大切です。
1,色柄の選び方
華やかな場面:明るい色合いや金駒刺繍などの華やかさのある装飾のデザインが適しています。
落ち着いた場面:シンプルで品のある柄行きが良いでしょう。入学式や卒業式では淡い色や控えめな柄が適しています。
2,素材の確認
訪問着の素材によって、着心地や見た目の印象・その後の管理が変わります。以下の点を確認して着物を選びましょう。
- 正絹(しょうけん)
・高級感があり、しなやかで美しい光沢が特徴。
・通気性が良く、着心地が柔らかい。
・フォーマルシーンに最適。
- 化繊(ポリエステルなど)
・お手入れがしやすく、シワになりにくい。
・価格が手頃で、初心者にも扱いやすい。
・見た目は正絹に比べるとやや光沢が異なる。
- 交織(正絹+化繊の混合)
・正絹の質感を持ちつつ、化繊の耐久性が加わる。
・価格と品質のバランスが良い。
- 中古やリサイクル着物の素材確認ポイント
・経年劣化による生地の弱りがないか。
・シミや汚れがないか、特に襟元や袖口をチェック。
・必要に応じて専門クリーニングを依頼すると良い。
3,サイズ感
身丈や裄(ゆき)の長さが合うものを選ぶことで、着姿が美しく整います。特に中古やリサイクル着物を選ぶ際は、サイズ表記をしっかり確認することが大切です。
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1,帯や小物の選び方
訪問着を着るシーンは主にフォーマルな場面での着用となります。その為、
フォーマル感を高める袋帯が適しています。金や銀を用いた華やかなデザインの帯を選ぶことで、着物全体のバランスが整います。また、小物も同様に着物と調和する色を選び、カジュアルなアイテムは使わない事を意識しましょう。
2,訪問着にあわせる草履と足袋
白い足袋と金銀を用いた礼装用の草履を合わせるのが基本です。足袋にも種類があり、
礼装用としては5枚こはぜが礼装用と言われています。また、足袋は初めて履く方は綿の場合足が痛くなりやすい事が多く、ストレッチタイプのものが人気が高いです。
草履もヒールの高さやデザインに注意し、帯のように金銀を用いた
履物でフォーマル感を意識しましょう。
3,訪問着に最適なヘアスタイル
髪型は清潔感があり着物に着かないようにアップヘアがオーソドックスですが、昨今ではボブヘアやポニーテールスタイルも人気があります。
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訪問着は新品だと高価ですが、中古やリサイクル着物を上手に活用することで、コストを抑えつつ美しい装いが叶います。
1,状態の確認
シミや汚れがないか確認しましょう。特に目立つ部分にダメージがある場合は着用の際に気になってしまう場合が多いため、避けるのが無難です。
必要に応じて専門クリーニングを依頼すると、より美しい仕上がりになります。
2,試着や返品が可能なお店を選ぶ
サイズ感が重要なため、実際に試着できる店舗や返品が可能なオンラインショップを利用しましょう。返品が可能でない場合や試着ができない場合慣れてない方や初めて着物を選ばれる方の場合サイズ感を間違えてしまう事も多々あります。
3,リメイクや仕立て直し
気に入った柄の訪問着が見つかったら、
仕立て直しをして自分に合った一枚に仕上げることも可能です。身丈や身幅の調整で適応身長に合わない場合や身幅が足りない大きいだけでなく、裄丈で腕の長さの調整もできます。更には新しい裏地を付けてお着物をより長く着られるようにするなども検討できます。
訪問着と付下げの大きな違いは、柄付けと格の高さにあります。訪問着は反物の状態で仮仕立てを行い、肩や袖にまたがるように模様がつながる「絵羽模様」が特徴で、準礼装として結婚式やお宮参りなどフォーマルな場面で着用されます。
一方、付下げは柄が一方向に配置され、縫い目で模様がつながらないため、訪問着より格がやや下がり、お茶会や観劇、食事会などの略礼装として用いられます。訪問着は基本的に袋帯を合わせるのに対し、付下げは袋帯だけでなく名古屋帯を合わせてカジュアルダウンすることも可能です。
訪問着は、フォーマルな場面で活躍する美しい着物です。中古やリサイクル着物を活用すれば、コストを抑えつつ素敵な装いを楽しむことができます。結婚式やお祝い事など特別な日には、TPOに合った訪問着を選び、正しいマナーで自信を持って着こなしてください。
当店では、中古やリサイクルの訪問着を豊富に取り揃えています。初心者の方にも安心のサポート体制を整えておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!